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YOICHI KOBAYASHI & GOOD FELLOWS / TAKE THE YELLOW TRAIN [Jazz Drums]

*YOICHI KOBAYASHI & GOOD FELLOWS / TAKE THE YELLOW TRAIN

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vincent herring(as), eric alexander(ts), erena terakubo(as)(2,6,7),
anthony wonsey(p), motoi kanamori(b), yoichi kobayashi(ds)
2017/Monky's Records/

1 Manteca (D.Gillespie)
2 Sweet Clifford (C.Brown)
3 Just Squeeze Me (D.Ellington)
4 Take The Yellow Train (Y.Kobayashi)
5 You Don't Know What Love Is (G.D.Paul)
6 Two Bass Hit (D.Gillespie)
7 Franks Tune (F.Strozier)
8 Giant Steps (J.Coltrane)
9 Good Morning Heartache (D.Fisher)

小林陽一&グッドフェローズの新譜です。
日本人はJJM(ジャパニーズ・ジャズ・メッセンジャーズ)と外国人が入るとグッドフェローズになるようです。
小林さんが率いるグループのライブは楽しめるので機会があれば見に行くようにしています。
長年若手の登竜門にもなっているので新人のプレイ振りが一番の楽しみです。
ここから巣立って行った一線級のプレイヤーがいったい何人になるのか?
以前小林さん本人に聞いたことががあるけど、数が多過ぎて「もう、分からない」そうです。

さて今作はライナー・ノーツを小林さん自身が書いています。
80年代ニューヨークでストリート・ミュージシャンとして知り合ったのがヴィンセント・へリング(as)なので盟友ですね。
以前、小林さんに「ストリートの稼ぎは凄く良かった」と聞いたことがあります。
その後ヴィンセントはメジャーへの道を歩むことになります。
ストリート出身のジャズ・ミュージシャンは貴重で実戦向きの強力で独特の雰囲気を持っていると思います。
そのヴィンセント・へリングつながりでエリック・アレキサンダー(ts)との共演も多くなりました。

ここは話題の寺久保エレナ(as)さんが参加していてフレッシュな演奏を聴かせてくれました。
さらに日本で演奏することも多いアンソニー・ウォンジー(p)と才能溢れる金森もとい(b)さんが共演です。
聴きどころはまずエリックとヴィンセントのワン・ホーンになるかな。
エリックの(5)「You Don't Know What Love Is」はボサノバで演奏されますがこの曲のボサは珍しいかも。、
ヴィンセントの(9)「Good Morning Heartache」のバラード奏法も素晴らしいです。
(7)「Franks Tune」ではヴィンセントと寺久保さんのアルトの競演が聴けました。
フランク・ストロジャー(as)は近年再評価されているような気がするけどこの曲もいいです。
唯一の3管アレンジは(6)「Two Bass Hit」で聴けました。
やはり寺久保さんの参加が大きいと思う・・・初共演ということもあって緊張感が漂っています。

なお今までヴィンセント・ハーリングと書いていましたが正しくはヴィンセント・へリングのようです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

HOUSTON PERSON QUARTET / IN A SENTIMENTAL MOOD [Jazz Tener Sax]

*HOUSTON PERSON QUARTET / IN A SENTIMENTAL MOOD

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houston person(ts),
stan hope(p), george kaye(b), chip white(ds)
2000/HighNote/

1 Don't Get Around Much Anymore
2 Tenderly
3 Skylark
4 You Don't Know What Love Is
5 The Way We Were
6 My Funny Valentine
7 All The Things You Are
8 Good Morning Heartache
9 Without A Song
10 In A Sentimental Mood
11 Embraceable You
12 Deed I Do

ヒューストン・パーソンは1934年生まれで現在82歳です。
未だに現役で頑張ってくれているのは嬉しいです。
元々はソウル色が強いテナー・マン。
1960年代から活躍していますがその頃はまったくのノーマークでした。
その後は長く歌手のエッタ・ジョーンズと行動を共にしていたようなので知らなかったです。
90年代になってHighNote盤を聴いてからCDショップで見かける度に買うようになりました。
ソウル・ジャズやスムーズ・ジャズとは一線を画す、落ち着いた雰囲気のムード溢れるジャズです。
安定した実力の持ち主で太くてソフトな音色はテナー・サックスの魅力が十分です。
いつも甘くムーディな演奏に癒されています。
今作はその特徴が最も強く現れた作品だと思います。

(くつろぎ系)

PETER & WILL ANDERSON / CLARINET SUMMIT [Jazz Clarinet]

*PETER & WILL ANDERSON / CLARINET SUMMIT

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peter anderson(cl)(solo1), will anderson(cl)(solo2),
ken peplowski(cl)(solo3), paquito d'rivera(cl)(solo4)
tardo hammer(p), david wong(b), kenny washington(ds)
2016/Storyville/

1 How About You ? (B.Lane) (solo1,3,2)
2 When You Wish Upon A Star (L.Harline) (solo2,3,1)
3 Very Saxy (Eddie.L.Davis) (solo1,3,2)
4 Prelude To A Kiss (D.Ellington) (solo1)
5 I'll Never Be The Same (M.Malneck) (solo2)
6 Cry Me A River (A.Hamilton) (solo3)
7 Make Someone Happy (J.Styne) (solo2,3,1)
8 How Insensitive (A.C.Jobim) (solo2,1,3)
9 Groovin' High (D.Gillespie) (solo4,2,1,3)
10 Creole Love Call (D.Ellington) (solo4,2,3,1)
11 A Night In Tunisia (D.Gillespie) (solo3,4,2,1)

ピーター&ウィル・アンダーソン、兄弟(双子)サックス奏者のクラリネット作品です。
普段はピーターがテナー・サックスでウィルがアルト・サックスを吹いています。
二人は軽快でスイング感溢れるクラシカルなジャズ・スタイルを持っています。
柔らかく優しい音色、スマートで優等生、爽やかなウエスト・コーストの風を感じる。
そんな二人のクラリネットならピッタリじゃないかと思いました。
その上共演がケン・ペプロウスキーとパキート・デ’リヴェラときたら興味津々です。
ペプロウスキーはベニー・グッドマンを彷彿とさせる名手でパキートはキューバ出身のアルト奏者。
久々にパキートのクラリネットが聴けるのは嬉しかったです。
ライブ盤ですが4人のクラリネット奏者が並んだステージは壮観だったでしょうね。
つくづく「見てみたいなぁ~」と思いました。

今時、スイング系のクラリネット作品は珍しいのではないかと思います。
でもオールド・スタイルはいつの時代でも一定の支持があるのは確かです。
全11曲は良く知られたスタンダードが中心です。
唯一の例外は(3)「Very Saxy」でエディ”ロックジョウ”デイヴィス(ts)の曲です。
”ロックジョウ”の曲が取り上げられるのは珍しいけどバトル曲としてはピッタリかな。
各曲のソロの順番を書いてくれているのも親切ですね。

ベテランのペプロウスキーとパキートの上手さはすでによく知られています。
ピーター&ウィルの兄弟もそれに勝るとも劣らない好演を聴かせてくれました。
複数のクラリネットによるユニゾンやアンサンブルがまた新鮮です。
クラリネットが堪能出来るジャズ・アルバムとして貴重な作品になると思います。
疲れている時に最適な癒し系・・・4人のクラリネットが一度に聴ける大徳用盤です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

JOHN HICKS QUARTET / NAIMA'S LOVE SONG [Jazz Piano]

*JOHN HICKS QUARTET / NAIMA'S LOVE SONG

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john hicks(p),
bobby watson(as), curtis lundy(b), victor lewis(ds)
1988/DIW/

1 Elementary My Dear Watson
2 Someday Soon
3 Soul Eyes
4 On The One
5 Pent-Up House
6 Naima's Love Song

ジョン・ヒックスもまた日本で人気のあるピアニストですね。
ジョン・ヒックスは1941年生まれ、2006年に64歳で亡くなっています。

ジョン・ヒックスを初めて知ったのは60年代のジャズ・メッセンジャーズの作品です。
当時としてはやや遅咲き、遅れてきたジャズ・ピアニストの一人と言えると思います。
チャールス・トリバー(tp)、ソニー・フォーチュン(as)、チコ・フリーマン(ts)、デビッド・マレイ(ts),
アーサー・ブライス(as)、ファラオ・サンダース(ts)といった一癖あるミュージシャン達と共演。
私はこの頃のヒックスが一番刺激的で好きだったです。
90年代になるとメインストリーマーとしてあちこちに引っ張りだこの人気ピアニストになりました。

さてここは強力で好みのメンバーが揃いました。
こういう写真ジャケはいいですね。
左からカーティス・ランディ(b)、ヴィクター・ルイス(ds)、ジョン・ヒックス(p)、ボビー・ワトソン(as)です。
内容は推して知るべしの骨太の演奏が詰まっています。
4人がガッチリと決まった重厚で切れのあるサウンドはもうたまりません。
特に才人ボビー・ワトソンは大好きなアルト奏者です。
ノンブレス奏法もマスターしていてライブでは延々と続く驚異的なソロも披露してくれます。
ワトソンのいつでも全力投球は強烈で彼の演奏を聴いているといつも心が熱くなります。
なお表題曲の「Naima's Love Song」はヒックスの代表曲です。

(中間系)

JESPER LUNDGAARD TRIO / 2016 [Jazz Bass]

*JESPER LUNDGAARD TRIO / 2016

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jesper lundgaard(b), hans ulrik(ts), niclas knudsen(g)
2016/Storyville/

1 K.B.Blues (J.Lundgaard)
2 Walking In Circles (H.Urlik)
3 The Meeting (H.Urlik)
4 The Meaning Of The Blues (B.Troup)
5 Three Birds In Paris (H.Urlik)
6 Doug (J.Lundgaard)
7 Stafet (H.Urlik)
8 Vals Fra Norrebro (N.Knudsen)
9 Naima(J.Coltrane)
10 Waltz For K (J.Lundgaard)

イェスパー・ルンゴーはデンマークを代表するベーシストです。
特にアレックス・リール(ds)とのコンビには定評があってこの二人の共演は間違いありません。
昨年のベスト3にはエンリコ・ピエラヌンチ(p)とのトリオ盤を上げました。

さてハンス・ウーリック(ts)とニクラス・クヌーセン(g)とのこのトリオは2004年に結成されたようです。
もう10年以上になるのでお互いの気心は知れています。
ベース、テナー・サックス、ギターの組み合わせは珍しいかもしれませんね。
ルンゴーは柔らかくフレキシブルな奏法でどんなサウンドにも自在に反応します。
ウーリックとクヌーセンはゴリゴリの硬派なプレイヤーなので「どんなもんか?」と手が伸びました。

全10曲はメンバーのオリジナル8曲とその他2曲の構成です。
全体的に強いブルース・フィーリングが漂っています。
3人3様に「これでもか!」とグイグイとくるところがあって3者のぶつかり合いが刺激的です。
トリオにしては至極重厚な仕上がりになっています。
強靭なベース・プレイを聴かせるルンゴーはアルコ・プレイも凄いです。
これほど豪快なルンゴーを初めて見ました。
まず聴きどころはよく知られたボビー・トループの(4)とジョン・コルトレーンの(9)になると思います。
オリジナルではウーリックの(5)とルンゴーの(6)がお気に入りになりました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

MARION BROWN QUARTET / LA PLACITA [Jazz Alto Sax]

*MARION BROWN QUARTET / LA PLACITA

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marion brown(as),
brandon k.ross(g), jack gregg(b), steve mccraven(ds)
1977Rec/Timeless/

1 La Placita
2 Fortunato
3 Sonnymoon For Two
4 Bosco
5 I'm Sorry
6 Soft Wnd

マリオン・ブラウンは1931年生まれ、2010年に79歳で亡くなりました。
前衛、フリージャズのイメージが強いでしょうか。
初録音がジョン・コルトレーンの「アセンション」だったり、アーチー・シェップとの共演が話題になりました。
私は実に特徴的で伝統的なスタイルを持ったアルト・サックス奏者だと思っています。
繊細で美しい音色の持ち主で「アルトの詩人」との異名を持つ。
奏法、音色からは明らかにジョニー・ホッジス直系のアルト奏者ですね。
多くのバップ・アルト奏者のようにチャーリー・パーカーの影響はそれほど強くはありません。
むしろポール・デスモンドに近いのではと思っています
もちろんエリック・ドルフィやオーネット・コールマンの影響が強いのは感じます。

特に私が好きなのは前衛からオーソドックスなスタイルに戻ってきてからです。
今作もそんな傾向が強い一枚です。
最も有名な「La Placita」のライブ演奏がきけるのも嬉しい。
ロリンズの「ソニー・ムーン」やベニー・グッドマンの「ソフト・ウインド」も聴きどころになりました。
ただライブ音源なので録音はいまひとつです。

マリオンは後期になればなるほどピュアで澄んだ透明感のある音色になってきます。
哲学的で哀愁を帯びた演奏といい、彼がベジタリアンだったことと無関係だとは到底思えません。

(まじめ系)

DAVID GILMORE QUINTET / TRANSITIONS [Jazz Guitar]

*DAVID GILMORE QUINTET / TRANSITIONS

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david gilmore(g), mark shim(ts),
victor gould(p), carlo derosa(b), e.j.strickland(ds),
gregoire maret(harmonica)(4), bill ware(vib)(8)
2017/Criss Cross/

1 End Of Daze (D.Gilmore)
2 Beyond All Limits (W.Shaw)
3 Blues Mind Matter (B.Hutcherson)
4 Blusette (T.Thielemans)
5 Both (A.Peacock)
6 Spontanuity (D.Gilmore)
7 Kid Logic (V.Bailey)
8 Farralone (B.Hutherson)
9 Nem Un Talvez(H.Pascoal)

デヴィッド・ギルモア(g)はM-Base派ですね。
スティーヴ・コールマン(as)&ファイブ・エレメンツの一員でした。
共演のマーク・シム(ts)もその流れのサックス奏者です。
ちなみにその一派で重要なのは前述のスティーブ・コールマン(as)、グレッグ・オスビー(as)、ジェリ・アレン(p)、ゲイリー・トーマス(ts)、カサンドラ・ウィルソン(vo)らがいます。
私が一番好きなのはゲイリー・トーマスです。

久々にM-Base派のジャズを聴きましたが面白かったです。
未だに新鮮さは失っていないと同時に聴き易くなっていると思います。
先進的で頭でっかちなところもあったけれどだいぶ丸くなってきています。
最近は聴き易いものばかりを聴いていたのでもの凄く新鮮で毎日愛聴していました。
今週のもう一枚もサム・リバース(ts)なのでジャズにどっぷり浸かった気がします。
待望の春を迎えて気分も元気になっているのかもしれません。

どの曲も良かったけれど好みではボビー・ハッチャーソン(vib)の(3)と(8)が出色でした。
展開やリズムに工夫が見られる(6)や(7)もお気に入りになりました。
ゲストがハーモニカとヴァイブというのもよく考えられた選択だと思います。
アルバムの流れに変化が出て曲想も多彩で飽きさせません。
演奏内容も素晴らしく構成もよく考えられている・・・今年聴いた中では一番いいかな。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

SAM RIVERS SEXTET / DEMENSIONS AND EXTENSIONS [Jazz Tener Sax]

*SAM RIVERS SEXTET / DEMENSIONS AND EXTENSIONS

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sam rivers(ts,ss,fl), james spaulding(as,fl), donald byrd(tp),
julian priester(tb), cecil mcbee(b), steve ellington(ds)
1967Rec/Blue Note/

1 Precis
2 Paean
3 Effusive Melange
4 Afflatus
5 Helix

久々にサム・リバースを聴きました。
ブルーノートには未発表の音源が数多くありました。
でも品番、曲目、タイトル、ジャケットまで決まっていて流れたのはそう多くはありません。
今作はそんな中の一枚です。
理由はまったく分かりません。
70年代に入ってようやく陽の目を見ました。

ピアノレス・セクステットで全曲リバースのオリジナルです。
ここにドナルド・バード(tp)がいるのが意外というか貴重に思います。
リバースは前衛・ロフト・ジャズの雄でこの後は完全フリー・ジャズに走ることになりました。

リバースはトニー・ウィリアムスの紹介でマイルス・デイビス・クインテットに参加しました。
でもすぐに退団してしまったのはマイルスとは音楽の方向性が違ったからだと思います。
そういう意味でも「マイスル・イン・トーキョー」(1964/CBS)は貴重な一枚になりました。

リバースはブルーノートに4枚のリーダー・アルバムを残しています。
そのどれもが創造力に溢れ、刺激的で素晴らしいと思います。
個性的な3人のピアニストと共演してくれているのも嬉しいです。
リバースのマルチ・プレイヤー(ts,ss,fl)振りも聴きどころになります。

* Sam Rivers Quartet / Fuchsia Swing Song (1964Rec/Blue Note)
リバースの初リーダー・アルバムで代表作と目されている作品。
ピアニストは鬼才ジャッキー・バイアード。

* Sam Rivers Quintet / Contours (1965Rec/Blue Note)
フロントにフレディ・ハバード(tp)を迎えピアニストはハービー・ハンコック。
ここでのハンコックが凄い・・・身震いするほどの素晴らしさ。

* Sam Rivers Quartet / A New Conception (1966Rec/Blue Note)
リバースのスタンダード作品集。
ピアニストに新進気鋭のハル・ギャルパー。

その他にもトニー・ウィリアムス(ds)の「ライフ・タイム」(1964)と「スプリング」(1965)、ラリー・ヤング(org)の「イントゥ・サムシン」(1964)、ボビー・ハッチャーソン(vib)の「ダイアローグ」(1965)にも参加しています。
そのどれもが影の支配者といわれるほどの存在感を発揮しています。

リバースは2011年12月に88歳で亡くなっています。
早世が多いジャズ・メンの中では大往生と言えますね。

(まじめ系)

LORENZO TUCCI TRIO & QUARTET / SPARKLE [Jazz Drums]

*LORENZO TUCCI TRIO & QUARTET / SPARKLE

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lorenzo tucci(ds), luca mannutza(p), luca Fattorini(b),
flavio boltro(tp)(3,6,9,10), karima(vo)(10)
2016/Jando/

1 Sparkle Suite
2 Past
3 So One
4 Grow
5 Keep Calm
6 L & L (A Sorgini)
7 Two Years
8 Seven Days (Sting)
9 Tari
10 E Po' Che Fa (P.Daniele)

ロレンツォ・トゥッチは「ハイ・ファイブ」のドラマーとして知られているかな。
そんな関係でファブリジオ・ボッソ(tp)のアルバムでもよく名前を見ます。
ピアノのルカ・マヌッツアもそうですね。
そんなドラマーの作品も面白いかもと思って手が伸びました。
フラヴィオ・ボルトロ(tp)も参加しています。

全10曲は自身のオリジナル7曲にその他3曲の構成です。
ハード・バップ・テイストの「ハイ・ファイブ」とはまったく違った顔を見せてくれました。
ヨーロッパ・ドラマーの一つの行き方である特徴的なドラミングを聴かせています。

これが現在のヨーロッパの流行りのサウンドになんでしょうね。
ドラム、ピアノ、ベースが一体になって曲を盛り上げていく感じがします。
一種独特のリズムとサウンドを持っていて不思議感があります。
多重録音方式を取っているせいで音の厚みに違和感が出てきます。
最初はピアノを録音して次はそのピアノを聴きながらドラムを足していく。
最後にそれを聴きながらベースというように音を積み上げていく方法です。
もちろん順番は色々とあるし、同じ楽器を重ねるということもあると思います。
この方法はミュージシャンがよく使いますが、ライブではこれが出来ないので物足りなくなってしまうのです。
CDとライブが違う・・・CDの方がずっといいとの評価にもなります。

シャシャシャっと細かくリズムを刻んでパタパタと多弁なドラミングはメロディも感じさせる。
このスイング感がなんとも心地いいんですよ。
ジャズの発展性を見ているようで面白いと思いました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

RON CARTER QUINTET / STARDUST [Jazz Bass]

*RON CARTER QUINTET / STARDUST

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ron carter(b), roland hanna(p), lenny white(ds),
benny golson(ts), joe locke(vib)
2001/SOMETHIN'ELSE/

1 Tamalpais
2 The Man I Love
3 Nearly
4 Bohemia After Dark
5 Tail Feathers
6 Blues In The Closet
7 That's Deep
8 Stardust

ロン・カーター(b)の2001年の日本制作盤です。
ゲストにベニー・ゴルソン(ts)にジョー・ロック(vib)です。
そういえばベニー・ゴルソンはまだ健在なんですね。
去年は87歳で来日公演しています。
ジャズ怪物の一人です。

「レビュー時のコメント」
ロン・カーターの新譜はオスカー・ぺティフォード(b)のトリビュート・アルバムになっています。
こういった組み合わせを考えるのは楽しいでしょうね。
なんと、超ベテランのベニー・ゴルソン(ts)とローランド・ハナ(p)が参加してきました。
これにヴァイブのジョー・ロックとレニー・ホワイト(ds)が加わるなら聴きたくなります。
やはり注目はゴルソンとハナのプレイでしょうか。
ゴルソンの雰囲気は大分変ってきました。
例のくねくねとした独特の節回しが抑えられて落ち着いた感じになりましたね。
ハナも相変わらずの美しいピアノを聴かせてくれました。
表題曲の「STARDUST」はピアノとベースのデュオで演奏されています。
ゆったりとしたくつろいだジャズが楽しめます。

「Swing Journal : ゴールド・ディスク」

(中間系)