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FRANCO D'ANDREA TRIO / TRADITIONS TODAY [Jazz Piano]

*FRANCO D'ANDREA TRIO / TRADITIONS TODAY

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franco d'andrea(p), daniele d'agaro(cl), mauro ottolini(tb)
2017/Parco Della Musica Records/

CD1-Live Session
1 The Telecasters/Afro Abstraction/I Got Rhythm
2 Basin Street Blues
3 Via Libera
4 Naima
5 Muskrat Rumble/King Poters Stomp/Grapes
6 Saint Louis Blues/I've Found A New Baby
7 Staccato 1

CD2-Studio Session
1 m2+M3
2 Savoy Blues
3 I Got Rhythm
4 Lychees
5 Staccato 2
6 m2+M3 (Alternate Take)
7 Savoy Blues (Alternate Take)
8 Lychees (Alternate Take)

イタリアのベテラン・ピアニストのフランコ・ダンドリアを久々に聴きました。
ピアノ、クラリネット、トロンボーンの組み合わせって珍しいですね。
それでどんなものかと思って手が伸びました。

ダンドリアが考えるジャズの伝統とはこういうものか。
それを具体的に表現した作品になっています。
ライブ録音とスタジオ録音の2CDです。

1920年代、30年代、うらぶれた小さな酒場のホンキー・トンクなピアノでこんなジャズが演奏されていた。
ブルース、ブギウギ、チャールストン、スイング、特にブルースは古典的な3曲が選曲されています。
ダンドリアのストライド・ピアノが聴きどころで表題の「Tradition Today」がピッタリです。
でもやっぱり私はハード・バップ以降のモダン・ジャズの方が好きだけど・・・回帰型ジャズは向いていません。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム

(中間系)

THE MODERN JAZZ QUARTET / CONCORDE [Jazz Group]

*THE MODERN JAZZ QUARTET / CONCORDE

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milt jackson(vib), john lewis(p), percy heath(b), connie kay(ds)
1955Rec/Prestige/

1 Ralph's New Blues
2 All Of You
3 I'll Remember April
4 Gershwin Medley:
Soon,
For You, For Me,Forevermore,
Love Walked In,
Our Love Is Here To Stay
5 Softly As In A Morning Sunrise
6 Concorde

モダン・ジャズ・カルテットはジャズ史上に燦然と輝くグループですね。
「M・J・Q」の愛称で知られ、同メンバーで20年以上続いたグループは他にありません。
ヴァイブとピアノ、ソウルとクール・・・ミルト・ジャクソンとジョン・ルイスのコンビネーションは新しいジャズ・サウンドを生み出した。
クラシックとも繋がる室内音楽的なサウンドは多くのファンを魅了しました。

今作はコニー・ケイ(ds)が参加した最初のアルバムです。
それまではケニー・クラーク(ds)でした。
M・J・Qを象徴する代表的なアルバム・・・私の一番好きなアルバムでよく聴いていました。
どの曲も素晴らしくて珠玉の名演が詰まっています。
(5)「Softly As In A Morning Sunrise」はこの曲の決定的な名演として知られています。
私は(3)「I'll Remember April」が好きでした。

(中間系)

PAT BIANCHI TRIO & QUARTET / BACK HOME [Jazz Organ]

*PAT BIANCHI TRIO & QUARTET / BACK HOME

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pat bianchi(org)
A
wayne escoffery(ts), terell stafford(tp), ralph peterson(ds)
B
gilad hekselman(g), carmen intorre(ds)
2010/Doodlin' Records/

1 Fifth House (J.Coltrane) : B
2 Midnight Mood (J.Zawinul/B.Raleigh) : B
3 Litha (C.Corea) : A
4 Back Home (P.Bianchi) : A
5 Blues Connotation (O.Coleman) : A
6 Portrait Of Jenny (G.Burdge/R.J.Robinson) : B
7 Just In Time (B.Comden/A.Green/J.Styne) : B
8 Hammer Head (W.Shorter) : A
9 Fifth House (alt) : B

オルガン・ジャズを聴いていたら新しいタイプのオルガン奏者も聴いてみたくなりました。
パット・ビアンチ(org)を聴くのは2枚目になります。
ビアンチはニューヨーク出身の1975年生まれで現在41歳です。
バークリー出身ですが元々はピアニストなので多分オルガンとの両刀遣いだと思います。
聴いてみるとすぐに分かりますがピアノタッチのオルガン・サウンドが特徴です。
オルガンをオルガンとしてあまり意識していないところが新感覚なのかな。
ジャケットを見てもいかにもスマートでオルガン奏者という感じはないですね。
当然ながらオルガンにコテコテ感を求める人には向いていません。

全8曲ですが選曲が興味深いですね。
ジョン・コルトレーン、ジョー・ザビヌル、チック・コリア、オーネット・コールマン、ウエイン・ショーターとあります。
全部乗り越えてきています・・・いかにも現代のジャズ・マンだと思いました。
テレル・スタッフォード(tp)とウェイン・エスコフェリー(ts)のフロント2管とラルフ・ピーターソン(ds)を迎えたカルテットとオーソドックスなギター入りオルガン・トリオの2セットが聴ける徳用盤です。
Aでは(3)「Litha」が、Bでは(7)「Just In Time」が聴きどころになりました。
表題曲の(4)「Back Home」はビアンチのオリジナルで典型的なハード・バップ曲です。
オルガンをピアノのように弾く新鮮さはあるけれど、明らかにベース・ラインが弱いと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

WYNTON MARSALIS QUINTET WITH STRINGS / HOT HOUSE FLOWERS [Jazz Trumpet]

*WYNTON MARSALIS QUINTET WITH STRINGS / HOT HOUSE FLOWERS

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wynton marsalis(tp), branford marsalis(ts), kent jordan(fl),
kenny kirkland(p), ron carter(b), jeff watts(ds)
1984Rec/CBS Sony/

1 Stardust
2 Lazy Afternoon
3 For All We Know
4 When You Wish Upon A Star
5 Django
6 Melancholia
7 Hot House Flowers
8 I'm Confession' (That I Love You)

ウィントン・マルサリスは現在世界で最も有名なトランぺッターでしょうね。
ジャズ・シーンだけでなくクラシック・シーンでも活躍中の稀有な存在です。
ジャズ・メッセンジャーズの衝撃的なデビューから早37年が過ぎました。
1961年生まれで今年で55歳になっています。
ジャズの最も古典的な地域のニューオリンズの出身です。
伝統的なジャズに回帰する新伝承派ジャスの旗手でもありました。
ジャズ・シーンにおける貢献度は計り知れず、後進の育成にも熱心です。
事実、ウィントンの元から育って行ったジャズ・メンも数多く存在します。

さて今作はグラミー賞受賞作の一枚です。
全8曲は1曲を除いてはスタンダード作品集、表題曲のみウィントンのオリジナルです。
ウィントンが抜群のソロ・パフォーマンスを聴かせてくれました。
完成度が高くて、これが23歳時の録音かと思うとただただ驚きです。
素晴らしい作品だと思います。
不思議なことにストリングス入りはなぜか日本での評価が低い傾向にあります。
なお惜しくも43歳で早世してしまったケニー・カークランドのピアノが聴けるのも貴重です。

(中間系)

NAJPONK TRIO / AND TENER TITANS [Jazz Piano]

*NAJPONK TRIO / AND TENER TITANS

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ondrej stveracek(ts), osian roberts(ts),
najponk(p), taras voloschuk(b), marek urbanek(ds)
2017/Gats/

1 Introdiction By Glenn Spicker
2 All Crean (D.Gordon)
3 Rhythm-a-Ning (T.Monk) / dedicated to Hans Groiner
4 Take The Coltrane (D.Ellington)
5 Blue Monk (T.Monk) / dedicated to Hans Groiner
6 Impressions (J.Coltrane)
7 All Crean (D.Gordon) - afternoon rehearsal take

もう10年位前になるのかな、チェコのナイポンク・トリオが大きな話題になったのは。
ナイポンクが紹介されるや否や確かな実力と個性的な名前で日本のピアノ・ファンを席巻してしまった。
バド・パウエル系のジャズの王道をいくピアニストで、メリハリのある切れ味鋭い演奏が素晴らしいです。
どれを聴いても間違いないという安定感と安心感があって聴き味がとても良いです。
やはり大人気のようで毎年新作も次々に発売されています。

ジャケットを見た途端に「これはいいぞ」という予感がありました。
3週間前に紹介したばかりのチェコのOndrej StveracekとイギリスのOsian Robertsの2テナーの競演です。
企画は日本の「ガッツ・プロダクション」なので演出もバッチリと決まりました。
テナー二人の個性がハッキリしているので聴いていて面白かったです。
共にコルトレーン系でパワフルであるけれどOndrej Stveracekは切れ味、Osian Robertsはうねるテナーが特色です。
デクスター・ゴードン(ts)を彷彿とさせる豪快さも持っています。
そのデックスの1曲目の「All Crean」でギュッと心を鷲づかみにされました。
(7)「Impressions」では二人の個性が浮き上がる・・・ナイポンク・トリオの素晴らしいバッキングにも注目です。
チェコ・ジャズの最高峰が聴けたと思います。
テナー・バトルの作品は数多く存在しているけれど、これもまた記憶に残る一枚になりました。
最後にリラックスしたリハーサルの1曲が加えられているのもプロデューサーの心の中が見えるようです。
雰囲気がいいので「どうしてもお蔵入りにしたくはなかった」という気持が・・・。

なお(3)と(5)の2曲はモンク研究のオーストリアのピアニスト、ハンス・グロイナーに捧げるものになっています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム

(中間系)

ART BLAKEY AND THE JAZZ MESSENGERS / STRAIGHT AHEAD [Jazz Drums]

*ART BLAKEY AND THE JAZZ MESSENGERS / STRAIGHT AHEAD

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wynton marsalis(tp), bill pierce(ts), bobby watson(as),
james williams(p), charles fambrough(b), art blakey(ds)
1981Rec/Concord/

1 Falling In Love With Love
2 My Romance
3 Webb City
4 How Deep Is The Ocean
5 E.T.A
6 The Theme

長い間低迷していたアメリカのジャズ・シーンを覚醒させた衝撃的な一枚です。
天才トランぺッターのウィントン・マルサリス(tp)の登場です。
ウィントンがジャズ・メッセンジャーズに参加したのは弱冠18歳でした。
初めて聴いた時のことを今でもよく覚えています。
凄いのが出てきたぞ~!!・・・ジャズの復活が成るかもしれない・・・と思いました。
これを聴いて胸が熱くならない往年のジャズ・ファンはいないと思います。
それだけアメリカのジャズがひどい状態だったから・・・。

ジャズ・メッセンジャーズには生きのいい若手が良く似合います。
ウィントンとボビー・ワトソン(as)の新鮮で瑞々しい演奏に圧倒されました。
中々に衝撃なデビューというのには出会わないけれどジャズが低迷していた時だからこそかもしれませんね。
スコットハミルトン(ts)、ミシェル・ペトルチアーニ(p)、ゴンザロ・ルバルカバ(p)にもそんな感じがしました。

メンバーだったウィントン、ワトソン、ジェイムス・ウィリアムス(p)のその後の活躍は知られています。
チャールス・ファンブロー(b)の名前も時々見かけました。
地味なのはビル・ピアース(ts)で90年代にトニー・ウィリアムス(ds)のグループ入りしましたが目立っていません。
リーダー作もほとんどなくて勿体ないですね。

メンバーの写真ジャケットもあるけれどオリジナルはこちらです。
なお、この後アート・ブレイキーの晩年を飾ったのはテレンス・ブランチャード(tp)とドナルド・ハリソン(as)でした。

(中間系)

GRANT STEWART TRIO / ROLL ON [Jazz Tener Sax]

*GRANT STEWART TRIO / ROLL ON

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grant stewart(ts), paul sikivie(b), phil stewart(ds)
2017/Cellar Live/

1 Thinking Of You (H.Ruby/B.Kalmar)
2 Here I'll Stay (K.Will)
3 After You've Gone (T.Layton/H.Creamer)
4 Just As Though You Were Here (J.B.Brooks/E.Delange)
5 Un Poco Loco (B.Powell)
6 End Of A Love Affair (E.C.Redding)
7 Fats Flats (F Navarro)
8 Do You Know What It Means To Miss New Orleans (E.Delange/L.Alter)
9 Roll On (E.Hope)

グラント・スチュアート(ts)のピアノレス・トリオ盤です。
グラント・スチュアートについてはあまり興味がなかったのでほとんど情報を持っていませんでした。
テナー奏者にしては茫洋としていてちょっとぼやけた感じがしたからです。

グラントは1971年生まれの現在46歳です。
ちなみにエリック・アレキサンダー(ts)は48歳でハリー・アレン(ts)は50歳なので一番若いです。
解説を読んでみるとグラントはカナダ出身、トロントでパット・ラバーレラ(sax)とボブ・ムーバー(sax)に師事したとありました。
今作のルーツはソニー・ロリンズ(ts)のトリオ盤で「Way Out West」(1957)、「Village Vanguard」(1957)、「Freedom Suite」(1958)だそうです。
サックス奏者がある程度のキャリアを積んでくるとピアノレス・トリオをやりたくなる傾向にあるようですね。
そんなこともあって有名サックス奏者のほとんどにピアノレス・トリオ盤が出ています。
グラントとっては2枚目のピアノレス・トリオになります。

改めて私がグラントのテナーにピンとこないのはなぜだろうと考えてみました。
落ち着き過ぎている・・・抑揚がないというか、どうも一本調子に聴こえてしまうのです。
くねる奏法・・・音域も狭いような気がするし、無理してない、冒険していない感じがします。
私はテナー・サックスが大好きだけど突き抜ける鋭い音色と切れ味が欲しいです。
まあね、最後はやはり好みの問題だと思います。

ピアノがないとなればサックスに歌心が欠かせませんね。
で、ここではサラ・ヴォーンとフランク・シナトラをイメージしたと書いてありました。
私は今作でのグラントは今まで聴いた中で一番良いと思いました。
特に(4)、(6)、(8)のバラードが聴きどころになりました。
マイペースでのんびり、ゆったりと歌う感じがぼんやりとした音色に合っています。
グラントは牧歌的、演歌的歌い方をするサックス奏者だと認識しました。
表題曲はエルモ・ホープ(p)の曲ですがホープには作曲の才もあったので取り上げられたのは嬉しいです。
なおドラマーのフィル・スチュワートはグラントの弟だそうです。


「ドラ流目立たないけどいいアルバム

(中間系)

CHARLES EARLAND SEXTET / BLACK TALK ! [Jazz Organ]

*CHARLES EARLAND SEXTET / BLACK TALK !

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charles earland(org), virgil jones(tp), houston person(ts),
melvin sparks(g), idris muhammad(ds), buddy caldwewll(conga)
1969Rec/Prestige/

1 Black Talk
2 The Mighty Burners
3 Here Comes Charlie
4 Aquarius
5 More Today Than Yesterday

私は時々、無性にオルガン・ジャズが聴きたくなる時期があります。
今回はチャールス・アーランドにハマりました。
現在マイ・ブームになっていて毎日聴いています。
マイ・ブームっていう言葉も最近聞かないけどもう死語になっているかな。

アーランドには余り馴染みがなかったけどエリック・アレキサンダー(ts)との絡みで聴くようになりました。
1941年生まれで1999年に58歳で亡くなっています。早世ですね。
私的にはちょっと遅れてきたオルガン奏者なのでほとんど聴く機会がありませんでした。
最初はサックス奏者だったらしいので、それからオルガンに転向するって珍しいというか変わっていると思います。
パット・マルティーノ(g)やルー・ドナルドソン(as)との共演で注目されるようになりました。
ソウル・ジャズやファンク・ジャズの権化みたいなオルガン奏者です。
ポップでダンサブルなサウンドはいつでもノリノリで聴いていて気持がいいです。
そんなことでアメリカでも大人気で作品集も多くなりました。
この系統のオルガン奏者にはもう一人リチャード・グルーブ・ホルムズがいますがそれはまたの機会に。

さて、今作はアーランドの初リーダー作です。
なんとなく地味で暗いジャケットはイマイチだと思うけど・・・もうちょっとなんとかならなかったものか・・・。
先日紹介したヒューストン・パーソン(ts)がここにいて、珍しいヴァージル・ジョーンズ(tp)とのフロント2管です。
ソウルでファンキーなギター奏者のメルヴィン・スパークスとアイドリス・ムファマッド(ds)の名前もあります。
フィフス・ディメンションの大ヒット曲の(4)「Aquarius」が入っています。
特に(5)「More Today Than Yesterday」は大好きな曲です。
アメリカのグループ・サウンドの「スパイラル・ステアケース」の歌ですが多くのヴォーカリストにもカバーされています。
なにしろメロディと歌詞が良いのでもうたまりませんよ。
アーランドにとってもお気に入りの曲だったようで色んなアルバムで演奏しています。

(くつろぎ系)