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WALLACE RONEY QUINTET & SEXTET / A PLACE IN TIME [Jazz Trumpet]

* WALLACE RONEY QUINTET & SEXTET / A PLACE IN TIME

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wallace roney(tp), ben solomon(ts), gary bartz(as)(3,5,6,7)
patrice rushen(p), buster Williams(b), lenny white(ds)
2016/HighNote/

1 Around And Through (P.Rushen)
2 Elegy (T.Williams)
3 Air Dancing (B.Williams)
4 Observance (W.Roney)
5 Ardeche (B.Solomon)
6 L's Bop (L.White)
7 Clair De Lune (C.Debussy)
8 My Ship (K.Weill)

久々にウォレス・ルーニー(tp)を買いました。
1960年生まれの現在57歳、フィラデルフィア出身でバークリーにも通っています。
マイルス・デイビスに最も近いですが元々はクラーク・テリー派のトランぺッターです。
トニー・ウィリアムス・クインテットへの入団で知られるようになったのでトニーが恩人かな。
ここでもちゃんとトニーの曲を取り上げていますね。
メンバーのオリジナルを1曲づつ採用しているのもいかにもルーニーは真面目で律儀な感じがします。
自己のアルバムでは自身のクールで静に対してホットで動なサックス奏者を選ぶことが多いです。
印象に残っているのは80~90年代のゲイリー・トーマス(ts)との共演盤です。

さて今作でもその傾向は踏襲されていて動のベン・ソロモン(ts)やゲイリー・バーツ(as)が起用されています。
でも私が惹かれたのはバックのピアノ・トリオです。
パトリース・ラッシェン(p)、バスター・ウィリアムス(b)、レニー・ホワイト(ds)とくればフュージョン・サウンドを予想します。
でも中身は違っていて至極オーソドックスなハード・バップ・サウンドが詰まっていました。
一番の聴きどころは(6)「L's Bop」でパトリースの瑞々しいピアノ・ソロとレニーの多彩なドラミングです。
(8)「My Ship」をはじめルーニーのミュート・トランペットの素晴らしさは群を抜いていると思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

THE JAZZ CRUSADERS / THE FESTIVAL ALBUM [Jazz Group]

* THE JAZZ CRUSADERS / THE FESTIVAL ALBUM

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wilton felder(ts), wayne henderson(tb), joe sample(p), stix hooper(ds),
jimmy bond(b)(1,2,3), herbie lewis(b)(4,5), buster williams(b)(6,7)
1966Rec/Pacific Jazz/

1 Introduction
2 Trance Dance
3 Summer's Madness
4 Young Rabbits
5 Freedom Sound
6 Wilton's Boogaloo*
7 Harf And Half*

これもまた思い出深いアルバムです。
ウエスト・コースト・ジャズ・シーンにもファンキーでソウルフルでダンサブルなバンドがありました。
ジャズ・クルセイダースはカッコ良かったので大好きでした。
当時はFEN(Far East Network・・・米軍の極東向け放送)をよく聞いていました。
新譜の音楽情報を得るには一番早かったからです。
ここの(2)「Trance Dance」が人気でよくかかっていました。
でも欲しかったけど買えなかったです。
パシフィック・ジャズの版権が日本になくて輸入盤もほとんど入らない状態だったから。
仕方がないのでテープに録音して聴いていました。
LPを入手したのは何年も経ってからです。
3人のベーシストが参加していますが正式なクルセイダースは4人でベーシストは確定していません。

(1)~(3)は1966年のパシフィック・ジャズ・フェスティヴァル。
(4)~(5)は1966年のニューポート・ジャズ・フェスティヴァル。
(6)~(7)はCDに追加収録されたもので1968年のライブです。
録音時間が長いCDにはこういう追加収録があるので見逃せません。

ちなみにFENではビートルズのデビュー時には朝から晩までビートルズの曲が流れていました。
ケネディ大統領暗殺のニュースもここで知りました。
異様な状況だったです・・・アメリカはどうなるのかと思いました。

JD ALLEN QUARTET / RADIO FLYER [Jazz Tener Sax]

*JD ALLEN QUARTET / RADIO FLYER

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jd allen(ts),
liberty ellman(g), gregg august(b), rudy royston(ds)
2017/Savant/

1 Sitting Bull
2 Radio Flyer
3 The Angelus Bell
4 Sancho Panza
5 Heureux
6 Daedalus
7 Ghost Dance

JD・アレン(ts)を聴くのも久し振りです。
ちょっとは重たいものも聴かないといけないかなと思って手が伸びました。
アレンは硬派のテナー奏者でベースとドラムスの不動のピアノレス・トリオを率いています。
今回は新たにギターが加わったワン・ホーン・アルバムに興味を引かれました。
ジョン・コルトレーン~ファラオ・サンダースにプラス、ソニー・ロリンズはギンギンの主流派と言えると思います。
それにオーネット・コールマンやアルバート・アイラーといったところのアプローチもあります。

全7曲は全てアレンのオリジナルで1曲目から彼の世界が広がっていました。
テーマはあってもないようなもので基本的にはフリー・スタイルを貫き通しています。
ソロイストの主張にメンバーが即座に反応する・・・即興性のジャズの魅力が詰まった作品と言えます。
特にルディ・ロイストンのドラムとの絡みが素晴らしくて、ここが一番の聴きどころになるかな。
リバティ・エルマンのギターがまた長年のレギュラーのようにメンバーに馴染んでいるのにも驚かされました。
まったく違和感がありません。
先の展開の見えないスピリチュアルな演奏が魅力です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

SONNY ROLLINS QUARTET / WHAT'S NEW ? [Jazz Tener Sax]

*SONNY ROLLINS QUARTET / WHAT'S NEW ?

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sonny rollins(ts), jim hall(g)(1,2,5,6)
bob cranshaw(b), ben riley(ds)(1,2,5,6), candido camerocongas(bongos)(3,4)
Willie Rodgriguez(per,vo)( 2,6), Dennis Charles(per,vo)( 2,6)Frabk Charles(per,vo)(2,6)
1962Rec/RCA/

1 If Ever I Would Leave You
2 Don't Stop The Carnival
3 Jungoso
4 Bluesongo
5 The Night Has A Thousand Eyes
6 Brownskin Girl

私が最初に入手したソニー・ロリンズ(ts)のアルバムです。
たしか高校1年だったか?
私がジャズ好きと知った友人のお姉さんがくれました。
本人はハワイアンが好きであまりジャズを聴かないからがその理由です。
その頃は普通にジャズが聴かれていた時代だからそういうこともあったんです。

ボサノバ、サンバ、カリプソ、レゲエ、サルサなどのラテン・リズムが入ってきたばかりでとても新鮮でした。
それでロリンズなりに新しいリズムを取り上げた作品です。
それぞれが面白いと思いますが私が聴くのはいつも1曲だけです。

それはスタンダード・ナンバーの(5)「The Night Has A Thousand Eyes」です。
邦題:「夜は千の眼を持つ」・・・通称「ヨルセン」で通用してしまうほどの有名曲です。
ボサノバのリズムで演奏されるこの曲は50年以上聴き続けている超愛聴曲になっています。
なぜならこの曲だけが別物のように完成度が高いからです。

今作は59年から2年間の隠遁生活を経て出した2枚目のアルバムですがその間ロリンズは練習に明け暮れたようです。
それがいつも橋の上だったので1枚目が「橋」になったのは良く知られた話ですね。
その時、ロリンズはこの「ヨルセン」を何度も何度も練習したと思うのです。
それだけにこの「ヨルセン」はまさに王者の風格で他者を寄せ付けない圧倒的な演奏になっています。
ロリンズのこれだけ艶っぽく官能的な演奏も珍しいと思います。
ジム・ホール(g)のイントロやリズムが美しくも素晴らしくて惚れ惚れします・・・もうたまりませんよ。
ボブ・クランショー(b)もベン・ライリー(ds)も名演です。
私は「ヨルセン」のベスト演奏はと聞かれたら迷わずこの1曲を上げます。

MIGUEL ZENON QUARTET / TIPICO [Jazz Alto Sax]

*MIGUEL ZENON QUARTET / TIPICO

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miguel zenon(as),
luis perdomo(p), hans glawischnig(b), henry cole(ds)
2016/Song X Jazz/

1 Academia
2 Cantor
3 Ciclo
4 Tipico
5 Sangre De Mi Sangre
6 Corteza
7 Entre Las Raices
8 Las Ramas
9 La Novia Que Nunca Tuve

ミゲール・ゼノン(as)の新作はジャケ買いです。
ある種一抹の不安を抱えながら13年振りにリーダー作品を買いました。
ゼノンはバークリーの出身、キューバのダニーロ・ペレス(p)や先輩格のデヴィッド・サンチェス(ts)等と共演して頭角を現してきました。
ユニークで強力なアルト奏者として注目していましたが余りにシリアスでダークな世界・・・聴いていて疲れるので離れてしまいました。
これはゴンザロ・ルバルカバ(p)や前述のデヴィッド・サンチェスにも同様の思いがあります。

今作は原点であるプエルトリコに回帰する曲想で全9曲中8曲が自身のオリジナルです。
ジャケットの雰囲気が良くて、もう1回「買ってみようか」という気になりました。
結果は買って良かった・・・これはゼノンの最高の一枚になったと思います。
超クールな音色のゼノンの特徴もよく出ているし、盟友ルイス・ペルドモ(p)の素晴らしいピアノも聴けます。
思うにジョニー・ホッジス~ポール・デスモンド~マリオン・ブラウン~ミゲール・ゼノンの流れが出来ました。
このラインはサウンド的にとても重要で、アルト・サックスの特徴的な高音部の奏法が受け継がれています。
細く、薄く、繊細でクール、透明感のある美しい音色を持っています。

私的ベスト・トラックは感動的な(2)「Cantor」、ハイセンスなリズム感の(6)「Corteza」にも注目しました。
表題曲の(4)「Tipico」や(3)「Ciclo」も良かった、フリー・フォームで演奏される(7)「Entre Las Raices」も入ってます。
相も変わらず日本盤のみのボーナス・トラックの(9)ですがこの先進のラテン・サウンドも聴きどころになりました。
全体を通してペルドモの存在感が光っていて、ペルドモ居ればこそのゼノンという感じがしました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

STAN GETZ AND J.J.JOHNSON AT THE OPERA HOUSE [Jazz Tener Sax]

*STAN GETZ AND J.J.JOHNSON AT THE OPERA HOUSE

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stan getz(ts), j.j.johnson(tb),
oscar peterson(p), herb ellis(g), ray brown(b), connie kay(ds)
1957Rec/Verve/

1 Billie's Bounce
2 My Funny Valentine
3 Crazy Rhythm
4 It Never Entered My Mind / mono:Yesterdays
5 Blues In the Closet

邦題:「オペラ・ハウスのゲッツとJ.J」
ジャズ・ファンにジャズの名盤を100枚選べと言ったらほとんどの人が選ぶであろう傑作です。
スタン・ゲッツ(ts)とJJ・ジョンソン(tb)の稀代の名手二人による対決盤です。
それにバックがオスカー・ピーターソン(p)・トリオにコニー・ケイ(ds)という豪華盤です。
有名プロデューサーのノーマン・グランツならではの作品になりました。

グランツはさらに凝った演出をしていて、これがファンにとっては悩ましいものになりました。
上記のジャケットのステレオ盤(上)とモノラル盤(下)の2枚が発売されたのです。
ステレオ盤は10月19日の「オペラ・ハウス」でモノラル盤は10月25日のLA録音で別物です。
曲名も同じなので紛らわしいこと、この上ありません。
ステレオ盤にはゲッツのソロ「It Never Entered My Mind」がモノラル盤にはJJのソロ「Yesterdays」が入っていました。
LPを両方買えということですね・・・で、買わされました・・・もちろんCDには全部入っているので問題ありません。

ヴァーヴ盤のゲッツは馴染み深く、ボサノバを始めとして多くのヒット盤がありますね。
一方のJJの方はCBSの看板スターでヴァーヴ盤にはあんまり馴染みがありません。
この二人の組み合わせがどういう成り行きで企画されたのか・・・つまり異色の顔合わせだったと思います。
ピーターソン・トリオはバッキングに徹していて目立ちたがりのピーターソンとしては珍しいです。
コニー・ケイもいつになく多弁なドラミングを聴かせてくれているのでこれまた貴重な作品になっています。

これは私もレコード盤がすり切れるほど良く聴きました。
普段のゲッツとは程遠い、ホットでエモーショナルなゲッツの姿がここにはあります。
至難の楽器、トロンボーンをこれ程自在に操るJJも凄いです。
ここにはジャム・セッションにおける二人のソロイストとしての実力が存分に発揮されています。

CLAUDIO FASOLI DOUBLE QUARTET / INNER SOUNDS [Jazz Tener Sax]

* CLAUDIO FASOLI DOUBLE QUARTET / INNER SOUNDS

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claudio fasoli(ts,ss), michael gassman(tp,flh), michele cagaro(g), michelangelo decorato(p),
andrea lamacchia(b), lorenzo calgaro(b), gianni bertoncini(ds), marco zanoli(ds)
2016/Abeat Records/

1 Prime
2 Terce
3 Sext
4 Nones
5 Vespers
6 Compline
7 Lauds

イタリアのベテラン・サックス奏者のクラウディオ・ファゾーリの作品です。
一癖あるのでどうかなと思いつつダブル・カルテットの題名にどんなものかと手が伸びました。
全7曲は全て自身のオリジナルです。
結果はよく分かりませんでした。

どうやらピアノ・トリオとギター・トリオを並べて表現力の可能性を高めようと試みたらしいです。
いかにも先進性のファゾーリらしいですが明らかに消化不良になったと思います。
多分それぞれが自分の役割を十分に理解していなかったんではないかな。
分かっていたのはリーダーのファゾーリだけだったような気がします。
現状では明らかに企画倒れだったかもしれません。

普通に考えてもピアノとギターや2ベースの役割分担とすみわけはむずかしいですね。
というわけで今回機能したのは2ドラムスだけになりました。
浮揚感のあるちょっとつかみどころがないサウンドになっています。
実験的要素が多い作品です。

(まじめ系)

HORACE SILVER AND THE JAZZ MESSENGERS [Jazz Piano]

* HORACE SILVER AND THE JAZZ MESSENGERS

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kenny dorham(tp), hank mobley(ts),
hirace silver(p), doug watkins(b), art blakey(ds)
1954-55Rec/Blue Note/

1 Room 608
2 Creepin' In
3 Stop Time
4 To Whom It May Concern
5 Hippy
6 The Preacher
7 Hankerin'
8 Doodlin'

「ホレス・シルバー・アンド・ザ・ジャズ・メッセンジャーズ」と冠した最初で最後の作品かな。
今作は同メンバーの2つの録音をカップリングさせたものです。
アート・ブレイキー(ds)との双頭バンドだったけど、1曲を除いて全てシルバーの作曲なのでシルバーが中心だったことは明らかです。
ビ・バップからハード・バップへの過渡期の作品として重要だと思います。

この後56年にはシルバーがメンバー全員を連れて独立します。
たった一人残されたブレイキーにはジャズ・メッセンジャーズの名前だけが残されたという話は悲惨だけど面白いと思います。
次にメッセンジャーズが注目されるのは58年に第一期黄金時代がやってきてからです。
リー・モーガン(tp)、ベニー・ゴルソン(ts)、ボビー・ティモンズ(p)の参加でファンキー・ジャズの大ヒット、大フィーバーとなりました。

ホレス・シルバーはシルバー節と呼ばれ、ファンキー・ピアノの代名詞になっています。
作曲能力にも優れていて、ヒット曲も数多いです。
独立後はホレス・シルバー・クィンテットとしてブルー・ノートに数多くの作品があります。
メンバーはやや小粒ですがそのサウンドは中々個性的です。
良くも悪くも彼のワンマン・コンボで、終始一貫ファンキー・スタイルでやり通しましたから、 最後はみんながあきてしまったというのが、本当のところでしょうね。

ジャズには緊張感が必要だという意見も多いですが、私は気楽に聴けるジャズも結構好きです。
その点、ホレス・シルバーなら何の問題もありません。
ここでの(8)「Doodlin'」はファンク・ジャズのはしりの名曲、名演だと思っています。

終わりに一言、「ジャズ・メッセンジャーズ」の名前は、永遠に不滅です。」
「あーぁ、惜しいことをした」、これ、ホレス・シルバーの独り言です。

THE LONNIE PLAXICO GROUP / LIVE AT JAZZ STANDARD [Jazz Bass]

*THE LONNIE PLAXICO GROUP / LIVE AT JAZZ STANDARD

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lonnie plaxico(b), marcus strickland(ts), alexander norris(tp),
martin bejerano(p), lionel cordew(ds), kahlil kwame bell(per)
2003/Village Records/

1 The Sidewinder (L.Mogan)
2 Jumping Jacks (L.Plaxico)
3 Deticated To You (S.Cahn)
4 A Shorter Take (L.Plaxico)
5 Summer Time (G.Gershwin)
6 Along Came Benny (L.Plaxico)
7 You Don't Know What Love Is (D.Raye)
8 Cachao's Dance (L.Plaxico)
9 Senor Silver (L.Plaxico)

ロニー・プラキシコ(b)の名前には馴染みがあります。
色んな作品で名前を見たり演奏を聴いたりしていたからです、
でもリーダー作を買うのは初めてで発売時には気付かずスルーしてしまいました。
私は「ジャズ・スタンダード」という響きに弱いのでそんなジャケットがあれば必ず手が伸びるのに・・・。
それもマーカス・ストリックランド(ts)とマーティン・ベジェラーノ(p)という気になる二人の共演者もいました。

リーダーの音楽性を探るのにどんな曲を演奏しているか、作曲しているかがヒントになりますね。
ここではリー・モーガン(tp)、ウェイン・ショーター(ts)、ホレス・シルバー(p)の名前が出てきました。
つまりプラキシコはバリバリのハード・バップ信仰者ということだと思います。

演奏内容も素晴らしいと思ました。
それぞれの力量を見極め認めて確実な場面でソロ・スペースを与えている。
バラードは2曲で(3)はストリックランド、(7)はアレキサンダー・ノリス(tp)がフューチュアーされています。
この2曲は両者の代表的なバラード・プレイになったのではないかな。
全体を通してライオネル・コーデュー(ds)の多彩なドラミングとベジェラーノの切れ味鋭いピアノも聴きどころです。
プラキシコ自身はそれほど目立ってなく共演者を立てている。
こういうアルバムはいいですね。・・・プラキシコのコンポーザーとしてに力量も大したものです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

JOHN COLTRANE QUARTET & QUINTET & SEXTET / COLTRANE & DAKAR [Jazz Tener Sax]

*JOHN COLTRANE QUARTET & QUINTET & SEXTET / COLTRANE

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john coltrane(ts), johnnie splawn(tp)(1,4,5,6), sahib shihab(bs)(1,4,6),
red garland(p)(1,2,3), mal waldron(p)(4,5,6), paul chambers(b), al heath(ds)
1957Rec/Prestige/

1 Bakai
2 Violets For Your Furs
3 Time Was
4 Straight Street
5 While My Lady Sleeps
6 Chronic Blues

ジョン・コントレーン(ts)の初リーダー・アルバムです。
コルトレーンがあれほどの人気にならなければそれほど話題にもならなかったと思います。
コルトレーンに注目してファンになりハマった時、以前はどんな演奏をしていたのか?と興味を持つ。
さかのぼって聴いてみようかと思った時に出会うアルバムでした。
ここでの聴きどころは(2)「Violets For Your Furs」(邦題:コートにすみれを)だと思います。
後年に代表作の一枚になった「バラード」の萌芽がここにありました。


*JOHN COLTRANE SEXTET / DAKAR

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john coltrane(ts), cecil payne(bs), pepper adams(bs),
mal waldron(p), doug watkins(b), arthur taylor(ds)
1957Rec/Prestige/

1 Dakar
2 Mary's Blues
3 Route 4
4 Velvet Scene
5 Witches Pit
6 Cat Walk

↑の初リーダー・アルバムから20日後に吹き込まれた2枚目のリーダー作品です。
バリトン2本にテナー1本のユニークな組み合わせを誰が考えたと思いますか?
もちろんコルトレーンではありません。
なんとヴァイブ奏者のテディ・チャールスなんですよ。
今作品のプロデュースをしていて3曲を提供しています。
実験的な作風のお蔭でコルトレーンの作品の中で最も異色的なアルバムになりました。
今回改めて聴いてみたけどこれがけっこう面白かったです。
だってこんなに重々しい組み合わせはめったにないからね。
マル作のバラードの(4)「Velvet Scene」が聴きどころになりました。


ライバル談義

当時、最も先鋭で注目されていたテナー奏者は言わずと知れたソニー・ロリンズです。
1956~57年はそれこそ怒涛の進撃を続けていました。
56年には超名盤の「サキソフォン・コロッサス」、57年には「ウエイ・アウト・ウエスト」、「ヴィレッジ・バンガード」を吹き込んでいます。
コルトレーンと言えばまだ普通のテナー・マンでライバルのラの字もなかった頃ですね。
ところがたった1年ほどの間にコルトレーンはセロニアス・モンク(p)の影響で長足の進歩を遂げます。
57年「ブルー・トレイン」、58年「ソウル・トレーン」、59年「ジャイアント・ステップス」と続く驚異的な成長です。
反面ロリンズは59年秋に突然ジャズ界から姿を消してしまいます。
復活したのは2年後の61年秋でその最初のアルバムが「橋」、2枚目が「ファッツ・ニュー」でボサノバやカリプソの新風を吹き込んだ。


マイルス・デイビス(tp)が1955年に新しいコンボを作る時ソニー・ロリンズに声をかけましたが断られ、 当時ディジー・ガレスピー楽団でくすぶっていたジョン・コルトレーンが参加することになりました。
この選択は結果的に正解だったと思います。
マイルスとロリンズでは、とても長続きしたとは思いません。
その時、ロリンズは、どこに行ったかといいますと、これがなんとクリフォード・ブラウン(tp)とマックス・ローチ(ds)のコンボ、さぞかしマイルスは、頭にきたと思いますよ。

ジャズ・マンが普通から超一流プレイヤーに変身して行くのを、コルトレーンほどハッキリと私の目の前に見せてくれた人はいません。
マイルス・デイビスが彼を見抜いた理由は、何だったんでしょうね。
マイルスから独立して自己のグループを結成し、好アルバムを連発、最後は、神懸り的になって、さすがのマッコイ・タイナー(p)やエルビン・ジョーンズ(ds)も退団してしまいましたが、私は幸運にも彼の東京公演を見ることが出来ました。
若いファラオ・サンダース(ts)やラシッド・アリ(ds)と猛烈なプレイを繰り広げてくれました。
私の見たライブでは、最高のものだと言えます。
彼より若いテナーマンは、そのほとんどが彼の影響を受けていると言っても 差し支えないでしょう。

オーネット・コールマン(as)を聞いて、いきなり理解出来る人は少ないですよね。
そんな場合はジョン・コルトレーンの足跡をたどるのが、一番分かり易いと思いますよ。
その後にオーネットを聞くと、見えなかったものが見えてくるという訳です。

つまりコルトレーンもまた、モダンジャズの歴史そのものなのです。