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小林 陽一(ds) & J.J.M. [Jazz Live]

■「小林 陽一(ds) & J.J.M.」を聴いてきました。
小林 陽一(ds)、谷殿 明良(tp)、原川 誠司(as)、田窪 寛之(p)、池尻 洋史(b)

ギンギンのハードバップが聴きたくて出かけました。
小林陽一(ds)・J.J.M.(ジャパニーズ・ジャズ・メッセンジャーズ)は決して期待を裏切りません。
小林さんは2管編成にこだわりがあってもう40年も続いているとのこと。
グッド・フェローズ時代から一体何人の若手プレイヤーがここから育っていったことか。
長く続けることのむずかしさ・・・まったく頭が下がる思いがします。
小林さんはジャケット着用を義務付けけているようでここにもまたこだわりを感じます。
ジャズ・スピリッツを若い世代に引き継ぐのはとても大事なことです。

週末土曜日のライブ・ハウスは超満員。
演奏が始まるや否や気分は1960年代の熱いジャズ・シーンに直行です。
この日はオリジナルはなしで全てモダンジャズの名曲で占められていました。
ジャズ・メッセンジャーズの曲、ホレス・シルバー(p)、ベニー・ゴルソン(ts)、ブッカー・リトル(tp)、フランク・ストロジャー(as)、ウェス・モンゴメリー(g)、ソニー・クラーク(p)、シダー・ウォルトン(p)といったところ。
フロント2管は谷殿さんと原川さん、何度か見ているのでこの組み合わせはけっこう長いんじゃないかと思います。
クールで端正な谷殿さんと熱く粗削りな原川さんのコンビネーションが面白い。

前後半1曲づつのバラードは谷殿さんをフューチャーした「オールド・フォークス」、原川さんのパキート・デリベラ作の「マジック・シティ」は初めてでしたが美しい曲でした。
演奏者自身が好きな曲だと思うので気持の入りが違います。
2曲共に素晴らしかったです。

田窪さんの疾走感あふれるピアノが凄いです。
その強烈なスイング感とパワフルな音色にライブハウスは興奮の渦になりました。
池尻さんは初見でしたが安定感のあるベーシストでポール・チェンバースを彷彿とさせるプレイで引き込まれました。

クライマックスは2セット目の後半にやってきました。
ゴルソンの「フェア・ウェザー」とクラークの「ブルー・マイナー」と続きラストはウェスの「SOS」でした。
ビシバシと飛ばす好きなバップ曲が続いて私の気分も最高潮です。
おまけにアンコールは「モーニン」と来たら完全にノックアウトされました。
熱いハード・バップの一夜は最高!!

小林陽一さんにはいつまでも元気で頑張って欲しいです。

At The "Sometime" Kichijoji On 2016/07/02

B-EDGE with 大橋 純子 [Jazz Live]

■「B-EDGE with 大橋 純子」を聴いてきました。
マーティー・ブレイシー(ds)、後藤 輝夫(sax)、羽仁 知治(p)、西山 "HANK" 史翁(g)、ウォーネル・ジョーンズ(b)
ゲスト:大橋純子(vo)

吉祥寺の老舗ライブ・ハウス「サムタイム」は今年40周年を迎えました。
その40周年を記念して色々なライブが企画されています。
前回の金子マリさんもそうでしたがこの大橋純子さんもその一環です。
「へぇ~、大橋純子さんが来るんだ」・・・それなら是非見に行きたいと思いました。

店内は超満員で立ち見のお客さんがいるほどの大盛況でした。
大橋さんといえば「たそがれマイ・ラブ」や「シルエット・ロマンス」の大ヒット曲を持っていますね。
男性のみならず女性客も多くてさすがに大橋さんには集客力があります。

「B-EDGE」はウォーネル・ジョーンズ(b,vo)とマーティー・ブレイシー(ds)を中心にしたソウル・フュージョン・バンド。
強力なリズムと熱いパフォーマンスでライブハウスは興奮のるつぼと化します。

この日の大橋さんはジャズのライブ・ハウスということで普段とは違う選曲です。
ジャズのスタンダード・ナンバーや歌いたかった曲に挑戦です。
初めて見た大橋さんは予想よりもずっとエンターテイナーでした。
もっと硬いかなと思っていたけど、お話も上手だし気さくな感じがしました。
度々会場が笑いに包まれました。
さすがに歌は上手かったです。
リズム感は抜群、小柄だけど声量は十分、特に高音部がキレイでした。

1set
まずはラテン・リズムでノリノリの「Mas Que Nada」からスタート、続いてスタンダードの定番「You'd Be So Nice To Come Home To」、3曲目はビリー・ジョエルの名曲「New York State Of Mind

2set
1曲目は不詳、
続いてジュリー・ロンドンでお馴染みの「Cry Me A River」でこれが素晴らしかった。
今回のライブのベストの1曲になったと思います。
最後が「Stand By Me」の構成でした。

前後に「B-EDGE」の演奏がありました。
新譜CDからの選曲です。
機関車の如く突っ走るマーティーのドラムスとグルービーにうねるウォーネルのベースが凄い。
身体に「ドスン・ドスン・ズーン・ズーン」と響いてくる感じがしました。
そこに後藤さんのサックスと羽仁さんのキーボードと西山さんのギターが乗ります。
特にこの日は羽仁さんが絶好調だったと思います。
延々とつづく精力的で熱いパフォーマンスに圧倒されてしまいました。
羽仁さんとも出会う機会が多いけれどこれほどの演奏を聴いたことがなかった。

当然の如くアンコールの熱い拍手が起こりました。
ここで大ヒット曲の「シルエット・ロマンス」が聴けました。
観客のみんなが大喜びです。
〆はキャロル・キングの「You've Got A Friend]で会場いっぱいに鳴り響きました。

At The "Sometime" Kichijoji On 2015/12/27

ごめんね With 金子マリ [Jazz Live]

■「ごめんね With 金子マリ」を聴いてきました。
後藤 輝夫(ts)、橋本 信二(g)、諸岡 大也(org)、小泉 高之(ds)
ゲスト:金子マリ(vo)

金子マリさんといえばChar(g)さんとの伝説的ロックバンド「「スモーキー・メディスン」のヴォーカリスト。
以来現在まで稀有なヴォーカリストとしてのキャリアを重ねてきています。
マリさんの率いる「5th Element Will」が素晴らしくて下北沢のライブ・ハウスに何度か足を運んでいます。
「5th element will」は熟年ロックバンドでノリノリ、北京一さんとのダブル・ヴォーカルは強烈な印象を残します。

「ごめんね」はオルガン入りソウル・ファンキー・バンドです。
小泉高之さんの機関車的ドラミングに触発されて後藤輝夫さんのサックスがパワフルに鳴り響く。
グルービーな橋本信二さんのギター・プレイのファンも多い・・・益々艶っぽくなっていると思う。
諸岡大地(org)さんも3年目になるのかな・・・オルガンは「ごめんね」のキー・パーソンです。
最初は息の合ったベテラン3人に囲まれて気を使ったと思いますがだいぶ馴染んできました。
自分が出てきてファンキー度が増して腕を上げています。

「ごめんね」と金子マリさんとの共演と聞いて興味津々、すぐに見に行こうと決めました。
初共演・・・もっとも後藤さんだけは以前共演したことがあるそうです。
セット・・・最初「ごめんね」が3、4曲演奏した後にマリさんが3曲ほど歌うという構成です。

「ごめんね」はオリジナルとスタンダードの演奏でしたが2セット目の2曲が圧巻でした。
ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」に欧陽菲菲の「ラブ・イズ・オーバー」ですよ。
こんなのが出来るのは「ごめんね」ならではと思います。
これならジャズを知らない人でも十分に楽しめるのでドンドン発掘挑戦して欲しいです。
ジャズ・ファンの底辺を広げていってもらいたい。

マリさんの1曲目は「Crazy He Calls Me」・・・独特の染み入る歌唱法にグッときました。
一度聴いたら忘れられない唯一無比の唱法はビリー・ホリデイ(vo)に匹敵すると思います。
「What A Wonderful World」、「Lover Man」など。
極め付けはキャロル・キングの大ヒット曲「Will You Still Love Me Tomorrow」です。
心に沈み込むブルーな歌声にライブ・ハウスもシーンとしてしまった。
「遠い日の少年」、「この町」の2曲は日本語のオリジナルでメッセージ性が強いです。
マリさんの存在感は圧倒的・・・全国にファンが多いのも納得出来ます。

At The "Sometime" Kichijoji On 2015/11/23

渕野繁雄・カルテット [Jazz Live]

■渕野繁雄・カルテットを聴いてきました。
渕野繁雄(ts,ss)、大石学 (key,p)、中林薫平(b)、則武諒(ds)

ここはメンバー構成に興味があったので出かけて行きました。
淵野繁雄(sax)さんを見るのは5年振りかな。
淵野さんは面白いですね。
幅広い音楽性でパターンにとらわれず、何が出てくるか分からない意外性があります。
テナー・サックス本来の豪快で力強い音色の持ち主です。
バラードではベン・ウェブスター、R&Bやソウルではイリノイ・ジャケーやアーネット・コブ、
フュージョン系ではマイケル・ブレッカーの影も見えます。
演目はオリジナルが中心、ソウル系や古いスタンダードの構成です。
知った曲はバラードの2曲だけでした。
ロバータ・フラックの大ヒット曲「Killing Me Softly With His Song」と「Crazy She Calls Me」です。
この2曲のバラードは素晴らしかったなぁ~。
後者は前回も聴いたので淵野さんの愛奏曲だと思います。

大石学さんは私の周りのジャズ仲間でも評判の高いピアニストです。
大石さんも楽しそうでした。
シンセサイザーとピアノを駆使してガンガンと飛ばしていました。
大石さんの強烈な演奏を聴いているとピアノが打楽器であることを再認識します。
大石さんは美しいメロディ・メーカーとして知られていますが、
実はその神髄はパワフルかつ強靭なタッチにあるのではないかと思っています。

もう一つの目的に若手ドラマーの則武諒さんを見ることにありました。
則武さんは新たに大石学・トリオに迎い入れられた名古屋出身の逸材です。
バークリーにも留学したと言っていました。
相手なりに合わせるフレキシブルな感覚と安定したリズムを繰り出す才能を持っています。
細かくリズムを刻み、パルス波を発生させる・・・静かでしなやかな感性の持ち主です。
私としてはもう少し突っ込んで欲しかったですがこのバランス感覚の良さが則武さんの持ち味なんでしょうね。

中林薫平さんは何度か見たことがありますが淵野さんとは初共演とのことです。
中林さんはしっかり押さえてしっかり弾く、スピード感のある切れ味鋭いベース音が特徴です。
中林さんもまたフレキシブルで安定したリズム感の持ち主です。
中林さんと則武さんはよく共演しているようでコンビネーションは良かった。

つまり豪快かつホットなベテラン二人と繊細でクールな若手二人の共演というこことになりました。
ベテラン二人が飛ばして若手二人が合わせる・・・この組み合わせも面白かったです。

At The "Sometime" Kichijoji On 2015/06/22

松島啓之・クインテット [Jazz Live]

■松島啓之・クインテットを聴いてきました。
松島啓之(tp)、山田穣(as)、今泉正明(p)、上村信(b)、広瀬潤次(ds)

このところ2管、3管のハード・バップ・ジャズが聴きたい気分です。
そこでちょっと聴きに行こうかと出かけました。
近年はクインテット以上の編成になると中々聴けない時代になりました。
特にレギュラー・クインテットでコンスタントに活動しているとなるとほとんど見ることができません。

そんな中でこの松島啓之(tp)&山田穣(as)のフロント2管クインテットは貴重な存在です。
リーダーは松島さんですが結成してからもう20年にもなるそうです。
当初のベーシストの嶋友行さんが亡くなり、若手の楠井五月さんが二代目、現在は上村信さんで落ち着いています。
ドラムスは高橋徹さん~広瀬潤次さんになるのかな。
前回見たのは1年ほど前になります。

このベテラン・クインテットの人気は上々でライブ・ハウスは超満員。
特に女性ジャズ・ファンの多さが目立ちました。
店内に1960年代のギンギンの主流派ハード・バップ・サウンドが鳴り響きます。
手拍子、足拍子、あちこちから声がかかってそのまま気分は60年代に直行です。
気心が知れているので組み合わせや転調が自在に展開します。
これも長い共演のたまものですね。

演目にも特徴があります。
オリジナルスタンダードはあまり演奏せず、バップの名曲が多く取り上げられます。
この日はウェイン・ショーター、サド・ジョーンズ、ナット・アダレイ、フレディ・ハバード、
リー・モーガン、チャーリー・パーカーなどを聴きことができました。
圧巻は山田さんをフューチュアーした「Soul Train」・・・体調はもうすっかり戻ったようですね。
ひと目で年代物と分かるサックスが良い音をしています。
十分に吹き込まれて、かすれるような渋い音色です。
山田さんの演奏は熱く激しいので中和されてちょうどいい感じになります。
バラードの主役は松島さんで「Darn That Dream」が聴けました。
愛奏曲のリー・モーガンの「Ceora」はボサノバで・・・毎回これが聴けるのも嬉しい。
当然のようにアンコールの大拍手・・・「バイ・バイ・ブラックバード」で大興奮のライブが閉じました。

聴きながらこのグループのいい表現方法はないだろうかと思っていました。
その答が出ました。
ナット・アダレイの曲を聴いていた時です。
そうかそうだった、「キャノンボール・アダレイ・クインテット」がピッタリでした。

さしずめキャノン・ボール=山田さん、ナット=松島さん、ジョー・ザビヌル、ボビー・ティモンズ=今泉さん、
サム・ジョーンズ=上村さん、ロイ・マッカーディ、ルイス・ヘイス=広瀬さんという感じかな。

ファンキー&ソウルフルでノリノリの演奏。
・・・自然に身体が揺れてくる感覚がたまりません。
熱気に溢れたハード・バップ・ジャズが聴きたくなったら是非お出かけ下さい。
ライブにはライブでしか味わえないジャズがあります。

At The "Sometime" Kichijoji On 2014/07/20

荒武裕一朗・カルテット [Jazz Live]

*荒武裕一朗・カルテットを聴いてきました。
荒武裕一朗(p)、安東昇(b)、本田珠也(ds)、守谷美由貴(as)

思うところがあってライブ・レポートを中断していました。
でも、さすがにちょっと書いてみたくなりました。
それほどこのライブは素晴らしかったです。

数年前、荒武裕一朗さんのピアノに参ってしばらく追いかけていたこともありました。
レギュラー・トリオのドラマーは力武誠さんですが今夜は本田珠也さんです。
それにお初にお目にかかる守屋美由貴(as)さんというフレッシュな組み合わせです。
このメンバーのトリオを聴くのは2度目で強力無比、大迫力のライブになるのは予想していました。
予想通りの強烈なライブを聴くことができました。

演目は1st、2nd共に4曲づつの全8曲。
スタンダード4曲と自身のオリジナル2曲と荒武さんの敬愛する本田竹広さんの曲が2曲の構成です。
バップあり、バラードあり、ロック調あり、フュージョン系ありと曲想やリズムが豊かで飽きさせません。

1st
「If I Were A Bell」、「Talking Junction (Y.Aratake)」、
「You Don't Know What Love Is」、「Sea Road (T.Honda)」

2nd
「Beautiful Love」、「Bags Groove」、「? (T.Honda)」、「夕焼け (Y.Aratake)」

アンコール
「Isn't She Lovely」

荒武さんの魅力は起承転結の物語性があるピアノ・プレイだと思っています。
静かに始まって徐々に熱くなり、グーッと盛り上がってまた静かに戻るというパターンです。
どうしても1曲が長くなる傾向にあるけど、その長さがいいという珍しいタイプのピアニストです。
荒武さんは抜群のセンスがあると思います。
フィーリング、リズム感、タッチ、フレーズ共に文句なし、個性的でグイと引き込む力があります。
観客の心を掴んで離さない独自のスタイルを持っています。

安東昇さんの強靭なベース・プレイも聴きどころになりました。
ブンブンと引き回す根太いベースの音色は野性味が溢れています。
さしずめジミー・ギャリソンやリチャード・デイビスといったところかな。
私はチャーリー・ミンガスを思い出したりしますが。

守屋美由貴(as)さんは初見でしたがまろやかな音色とスムーズなフレージングの持ち主でした。
女性がこのメンバーに入って大丈夫なのかという一末の不安がありましたが見事に払拭してくれました。
低音から高音まで音が良く出ています。
近年、女性のアルト・サックス・プレイヤーが増えていますが守屋さんも期待の一人だと思います。
惜しむらくは「Bags Groove」でのブルース感覚が今ひとつ足りなかったことかな。

ここでのハイライトは本田珠也さんでした。
地響きのするような圧倒的なドラミングはまさに驚異的です。
パワフルでエネルギッシュにいつ終わるとも知れぬドラム・ソロを聴かせてくれました。
そのスタミナには心底感心しましたよ。
終わるとケローッとしているのがまた驚きでした。
もの凄い体力です。

体育会系の汗が飛び散る豪快感動ライブは迫力満点です。
こちらも知らず知らずに手に汗を握ってしまう。
これを体感するために是非ライブ・ハウスに足を運んで下さい。

At The "No Trunks" Kunitachi On 2013/09/21

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