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SAM RIVERS SEXTET / DEMENSIONS AND EXTENSIONS [Jazz Tener Sax]

*SAM RIVERS SEXTET / DEMENSIONS AND EXTENSIONS

image494.jpg

sam rivers(ts,ss,fl), james spaulding(as,fl), donald byrd(tp),
julian priester(tb), cecil mcbee(b), steve ellington(ds)
1967Rec/Blue Note/

1 Precis
2 Paean
3 Effusive Melange
4 Afflatus
5 Helix

久々にサム・リバースを聴きました。
ブルーノートには未発表の音源が数多くありました。
でも品番、曲目、タイトル、ジャケットまで決まっていて流れたのはそう多くはありません。
今作はそんな中の一枚です。
理由はまったく分かりません。
70年代に入ってようやく陽の目を見ました。

ピアノレス・セクステットで全曲リバースのオリジナルです。
ここにドナルド・バード(tp)がいるのが意外というか貴重に思います。
リバースは前衛・ロフト・ジャズの雄でこの後は完全フリー・ジャズに走ることになりました。

リバースはトニー・ウィリアムスの紹介でマイルス・デイビス・クインテットに参加しました。
でもすぐに退団してしまったのはマイルスとは音楽の方向性が違ったからだと思います。
そういう意味でも「マイスル・イン・トーキョー」(1964/CBS)は貴重な一枚になりました。

リバースはブルーノートに4枚のリーダー・アルバムを残しています。
そのどれもが創造力に溢れ、刺激的で素晴らしいと思います。
個性的な3人のピアニストと共演してくれているのも嬉しいです。
リバースのマルチ・プレイヤー(ts,ss,fl)振りも聴きどころになります。

* Sam Rivers Quartet / Fuchsia Swing Song (1964Rec/Blue Note)
リバースの初リーダー・アルバムで代表作と目されている作品。
ピアニストは鬼才ジャッキー・バイアード。

* Sam Rivers Quintet / Contours (1965Rec/Blue Note)
フロントにフレディ・ハバード(tp)を迎えピアニストはハービー・ハンコック。
ここでのハンコックが凄い・・・身震いするほどの素晴らしさ。

* Sam Rivers Quartet / A New Conception (1966Rec/Blue Note)
リバースのスタンダード作品集。
ピアニストに新進気鋭のハル・ギャルパー。

その他にもトニー・ウィリアムス(ds)の「ライフ・タイム」(1964)と「スプリング」(1965)、ラリー・ヤング(org)の「イントゥ・サムシン」(1964)、ボビー・ハッチャーソン(vib)の「ダイアローグ」(1965)にも参加しています。
そのどれもが影の支配者といわれるほどの存在感を発揮しています。

リバースは2011年12月に88歳で亡くなっています。
早世が多いジャズ・メンの中では大往生と言えますね。

(まじめ系)

HARRY ALLEN TRIO & DUO & QUARTET / WHEN I GROW TOO OLD TO DREAM [Jazz Tener Sax]

*HARRY ALLEN TRIO & DUO & QUARTET / WHEN I GROW TOO OLD TO DREAM

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harry allen(ts) ray brown(b)(except11), jeff hamilton(ds)(except3,11),
herb ellis(g) (1,2,6,11)
2000/BMG/

1 When I Grow Too Old To Dream
2 Nagasaki
3 Here's That Rainy Day
4 Wouldn't It Be Loverly
5 You Are My Everything
6 Gravy Waltz
7 I Wish You Love
8 Lulu's Back In Town
9 I Guess I'll Have To Change My Plan
10 Ding-Dong, The Witch Is Dead
11 Detour Ahead
12 Love Walked In
13 All The Things You Are

ハリー・アレン(ts)の登場回数はエリック・アレキサンダー(ts)と双璧だと思います。
二人共に大好きなので仕方ありません。
今作はオスカー・ピーターソン・トリオの二人と共演しています。
スタンダード作品集ではあるけれど選曲にも一工夫あって甘さは控えめです。
レイ・ブラウンの安定感のある野太いベース・プレイが印象に残りました
そのレイ・ブラウンは2年後の2002年に、ハーブ・エリスは2010年に亡くなっています。
間違いなく時代は流れていますね。

「レビュー時のコメント」
ハリー・アレンの新作はピアノレス・トリオを試みてきました。
大ベテランのレイ・ブラウン(b)とジェフ・ハミルトン(ds)を起用したのが正解でしょう。
ギターのハーブ・エリスが4曲にゲスト出演しています。
今までの心地良いジャズとは一味違ってハリーの作品としては最も辛口に仕上がりました。
相変わらずの古風なスタイルはともかくとして素直にテナー・サウンドを楽しみましょう。

心で聴こえる。
迫力のベース、メロディアスなドラムス、色気漂うサックスが醸し出す、琥珀色のジャズ・サウンド。
(帯中よりの抜粋)

Swing Journal : ゴールド・ディスク

(中間系)

MATTEO RAGGI TRIO / DREAM DANCING [Jazz Tener Sax]

*MATTEO RAGGI TRIO / DREAM DANCING

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matteo raggi(ts), davide brillante(g), aldo zunino(b)
2016/Music Center/

1 Prospecting (C.Wayne)
2 Isn't Romantic (R.Rodgers)
3 Mr.George (A.Cohn)
4 Dream Dancing (C.Poter)
5 Doodle Oodle (B.Byers)
6 Wonder Why (N.Brodszky)
7 Singin' The Blues (J.R.Robinson/C.Conrad)
8 Take Four (A.Cohn)
9 Awful Lonely (ACohn)
10 Tangerine (V.Schertzinger)

マッテオ・ラッギ(ts)は初見・・・イタリア盤です。
最初はジャケットが気になり、次にドラムレス、ピアノレスの組み合わせに興味を惹かれました。
さらに選曲を見てみるとアル・コーン(ts)が3曲も入っていてラッギのスタイルも一目瞭然ですね。
これで決まりです。

テナー・サックス、ギター、ベースのトリオです。
予想通り、ウエスト・コーストの香りがする、上品な雰囲気を持つアルバムでした。
クールで爽やかなジャズ・テイストを持っていてリラックスするには最適だと思います。
表題曲の(4)「Dream Dancing」の粋でソフトなサウンドがたまりません。
でも、このトリオの神髄は最後の曲にありました。
(10)「Tangerine」がなんとも素晴らしかった。
この心地良いノリとスイング感にはいつまでも浸っていたいと思ってしまいました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

RAY McMORRIN QUARTET & QUINTET / RAY MACK [Jazz Tener Sax]

*RAY McMORRIN QUARTET & QUINTET / RAY MACK

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ray mcmorrin(ts), josh evans(tp)(1,2,4),
david bryant(p), dezron dougras(b), curtis torian(ds)
2016(2012Rec)/Truth Revolution/

1 All Of A Sudden
2 Bald Head
3 Genki's Groove
4 Procrastination
5 For My Brother Andy
6 Only By The Grace
7 Teers
8 Komuro Blues

レイ・マクモーリン(ts)は現在東京を中心に活躍中です。
私も何度か見ています。
生きのいい期待の若手サックス奏者が日本を地盤にするって珍しいですね。
もちろん、奥さんが日本人です。

全8曲は全てレイさんのオリジナルです。
組み合わせや曲想が変化に富んでいて飽きませんでした。
カルテットが4曲、クインテットが3曲、最後の(8)はドラムとのデュオです。
最初に聴いた時にスタイルが誰かに似ていると思いました。
聴き馴染んだサウンドだったんですね。
「そうだ、ビリー・ハーパーだった」

ビリー・ハーパー系って案外珍しいんじゃないですかね。
ストレートでエネルギッシュに熱くパワフルにグイグイと迫ってきます。
レイさんは個性的で刺激的な音色を持っています。
ここはリズム・セクションも素晴らしかったです。
デズロン・ダグラス(b)は先週のエリックアレキサンダーに続き登場です。
ぶっといベース音は物凄い存在感でドラムスとカーティス・トリアンと共に暴れまくります。
全員が元気いっぱい、強烈なネオ・ハード・バップ・サウンドが聴けました。
聴き応えあり、今作は良かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム

(まじめ系)

ERIC ALEXANDER TRIO / JUST ONE OF THOSE THINGS [Jazz Tener Sax]

*ERIC ALEXANDER TRIO / JUST ONE OF THOSE THINGS

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eric alexander(ts), dezron dougras(b), neal smith(ds)
2016/Venus/

1 You'd Be So Nice To Come Home (C.Poter)
2 Just One Of Those Things (C.Poter)
3 Wise One (J.Cortrane)
4 Beahutiful Love (V.Young)
5 You Say You Care (J.Styne/L.Robin)
6 We've Only Just Begun (P.Williams)
7 Stardust (H Carmichael)
8 Russian Lullaby (I.Berlin)
9 Bessie's Blues (J.Cortrane)

新年の初聴きはこれに決めていました。
私が知る限りエリック・アレキサンダーピアノレス・トリオは初めてです。
これを知った時に早く聴いてみたいと思いました。
年末に入手して年が明けるまで聴くのを我慢していました。

メンバーがまたいいですね。
デズロン・ダグラス(b)にニール・スミス(ds)というフレッシュな組み合わせです。
1曲目を聴いた時の感想はジョン・コルトレーンにそっくりだと思いました。
エリックはやはりコルトレーンの影響が大きいです。
このままでは今一つかなと思っていましたが聴き続けていると段々良くなってきました。
曲が進むにつれてエリックらしさが出てきたからです。
何といっても(5)「You Say You Care」が素晴らしかった。
続く(6)「We've Only Just Begun」~(7)「Stardust」」のバラードも良かった。
(8)「Russian Lullaby」の超高速な展開も聴きどころになりました。
エリックの豊かな音色、刺激的なフレージングが冴えわたり、
初共演の緊張感が漂う3人のコンビネーションにも注目です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム

(まじめ系)

BENNIE WALLACE QUARTET / SOMEONE TO WACTH OVER ME [Jazz Tener Sax]

*BENNIE WALLACE QUARTET / SOMEONE TO WACTH OVER ME

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bennie wallace(ts)
mulgrew miller(p), peter washington(b), yoron israel(ds)
1999/ENJA/

1 Nice Work If You Can Get It
2 The Man I Love
3 Who Cares
4 Someone To Watch Over Me
5 I Was Doing All Right
6 How Long Has This Been Going On
7 It Ain't Necessarily So
8 I love You Porgy

久々に聴くベニー・ウォレス(ts)です。
ゴリゴリ・テナー・サックスのちょっと引っかかるところがたまりません。
これほど個性的なテナー奏者も見当たりませんね。
雰囲気は日本制作盤と思いきやドイツ盤です。

「レビュー時のコメント」
ベニー・ウォレスのジョージ・ガーシュイン作品集です。
ウォレスは今までずっと我が道を行くという感じでやってきた人ですから、
彼はすでに独自の世界を持っていると思います。このアルバムでも十分個性的です。
時には刺激的、時にはクドク、スリルもあります。
私は1曲目から彼の世界に引き込まれてしまいました。
ワン・ホーンのテナー・サックスのアルバムとしてはとても新鮮に聴こえたからです。
その上、ピアノのマルグリュー・ミラーのプレイも光っています。
私は今までこんなに目立つミラーを聴いたことがありません。
ミラーについては過少評価をしていましたので改めなくてはいけませんねえ。
彼の代表作の一枚にもなると思います。

Swing Journal : ゴールドディスク

(まじめ系)

PHAROAH SANDERS QUARTET / BALLADS WITH LOVE [Jazz Tener Sax]

*PHAROAH SANDERS QUARTET / BALLADS WITH LOVE

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pharoah sanders(ts),
william henderson(p), charles fambrough(b), sherman ferguson(ds)
1993/VENUS/

1 Too Young To Go Steady
2 Feelin' Good
3 Light At The Edge Of The World
4 Body And Soul
5 Misty
6 In A Sentimental Mood

ファラオ・サンダース(ts)の1993年作品、今作品もまた紹介から漏れていました。
実は後から買い増したCDの1枚でこういう作品もかなりの枚数があります。
追々紹介していく機会もあるかもしれません。

ファラオのスタンダード集は文句なしに素晴らしいです。
時にフリー・トーンの交えてスピリチュアルに歌い上げる。
パワフルなのはもちろんですが、クリアで美しいテナー・サックスの音色にも注目です。
バックの3人がまたシブい演奏を聴かせてくれました。
録音時間が40分というのはいかにも短く感じました。
名盤です。

コルトレーンの名作「バラード」と一対をなすファラオのスタンダードの傑作。
これぞ真実のバラード集
(帯中よりの抜粋)

(中間系)

BARNEY WILEN QUARTET / FRENCH STORY [Jazz Tener Sax]

*BARNEY WILEN QUARTET / FRENCH STORY

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barney wilen(ts,ss),
mal waldron(p), stafford james(b), eddie moore(ds)
1990/M&I/

1 男と女
2 死刑台のエレベーター
3 シェルブールの雨傘
4 危険な関係のブルース
5 黒いオルフェ
6 殺られるのテーマ
7 枯葉
8 クワイエット・テンプル.

柔らかくお洒落なイメージのバルネと独特のタイミングとタッチを持つ硬派なマルの顔合わせ。
異色な組み合わせが緊張感を生み出す。
スローテンポで展開する(2)「死刑台のエレベーター」のバルネが超素晴らしい。

レビュー時のコメント」
バルネとマルのぶつかり合い。
一見異質だと思える異色な組み合わせだと思います。
適度な緊張感がうかがえるのでそれがこのアルバムの評価を高めています。

「死刑台のエレベーター」から33年後。
シネ・ジャズ、フレンチジャズの代名詞となっている天才テナー、バルネがマル・ウォルドロン・トリオと描いたフレンチ・ストーリー!!
(帯中よりの抜粋)

Swing Journal : ゴールドディスク

(中間系)

ARCHIE SHEPP QUARTET / TRUE BLUE [Jazz Tener Sax]

*ARCHIE SHEPP QUARTET / TRUE BLUE

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archie shepp(ts,vo)
john hicks(p), gorge mraz(b), billy drummond(ds)
1999/venus/

1 Lonnie's Lament
2 Everytime We Say Goodbye
3 Time After Time
4 All Or Nothing At All
5 But Beautiful
6 Que Reste-T-Il De Nos Amours
7 Blue Train
8 A Little Surprise For The Lady
9 I Want To Talk About You

フリー・ジャズ・ファンにとってはこんな軟弱なシェップは聴きたくないでしょうね。
でも私にしたらちょうどいい案配です。
フリー出身のプレイヤーは音に力があって、時にフリー・トーンを交えて、ひと味違ったバラードが楽しめるので私は好きです。
今回の聴き直しでは(3)「Time After Time」が良かった。

「レビュー時のコメント」
アーチー・シェップのバラードシリーズの3作目ですが、さすがにその存在感は圧倒的です。
今、これだけ迫力のあるテナーを吹ける人はほとんどいませんね。
ジョージ・ムラツのベースは聴かせます。
個人的には、シェップのボーカルは勘弁してほしいです。

Swing Journal : ゴールドディスク

(中間系)

HARRY ALLEN QUARTET / SOMETHING ABOUT JOBIM [Jazz Tener Sax]

*HARRY ALLEN QUARTET / SOMETHING ABOUT JOBIM

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harry allen(ts),
helio alves(p), odolfo stroeter(b), tutty moreno(ds)
guest:joyce (vo,g) (2,5,10)
2015/Stunt/

1 Dinzi
2 Chovendo Na Roseira
3 Captain Bacardi
4 Sue Ann
5 Theme For Jobim
6 Mojave
7 Falando De Amor
8 Antigua
9 Angela
10 Voce Vai Ver
11 Tema Jazz

ずっと気になっていたハリー・アレン(ts)の作品です。
加えて鮮やかな黄色のジャケットも印象に残っていました。
共演にヘリオ・アルヴェス(p)、ゲストはジョイス(vo,g)、とくればどうしても聴いてみたかった。
ジョビンを取り上げた作品ですが聴き易いボサノバ盤とは一線を画してそう甘くないです。
ハリーの上手さが際立つ硬質なジョビン作品集に仕上がました。
ゲストのジョイスは3曲に参加してしていて独特の味をを持つヴォーカルが心に響きます。
さらに特筆すべきは才人ヘリオ・アルヴェスのピアノが各所で輝きを放ちます。
特に(6)「Mojave」におけるプレイが聴きどころでハリーとのコラボレーションも素晴らしいです。
ハリー、ヘリオ、ジョイス・・・3人の名手が織りなす究極のジョビンが聴けました。
名盤だと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム

(中間系)

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